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EVENT REPORTS

SXSW 2021 THETAオンラインイベントレポート!

Posted date : 2021.04.05

「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」というアメリカのイベントをご存知ですか?SXSWは米国テキサス州オースティンで毎年3月に開催される、最先端テクノロジーの祭典です。

今年はコロナ禍のため、SXSWは初のオンラインによるバーチャルイベントとなりました。オンラインでの開催となったことで、場所を気にせず、世界中から、日常では目にすることができないような、新しく創造的な技術・音楽・映像などの情報に、触れることができるようになったのです!

普段、私たちの日常では目にすることができないような、新鮮なこと。クリエイティブ・インダストリー部門で参加した、RICOH THETAのブースでの紹介内容もそのひとつです。

RICOH THETAのブースでは、360度画像技術を活用したさまざまなサービスを、ミニイベントのかたちで紹介しました。その中で注目を浴びたのは、RICOH THETA主催で開催した“創造力のあるコンテンツの制作”についてのラウンドテーブル的オンライン・イベントです。

このイベントは、Sam Rohn(US)、Keith Martin (UK)、Chiara Masiero Sgrinzatto (Italy)、Yuqing Guo(China)、という、世界各地の名だたる360度パノラマフォトグラファーたち、そして、RICOH THETAの事業責任者 (株)リコー 藤木によるトークイベントとなりました!

世界各地のさまざまな分野で360度画像に関わる面々が、同時刻に一堂に集まりディスカッションし、それをまた世界各地から参加する方々に視聴して頂けるというのは、まさにオンラインイベントならではの試みです!

Credit: Sam Rohn

話題は、360度画像を活用した不動産業を始めとする様々なビジネスでのバーチャルツアーの盛り上がりや、360度画像とジャーナリズム、イラストと360度画像の融合、また次世代の360度カメラTHETAへの期待など、多岐に及びました。約1時間にわたるトークでは、360度画像の技術がいかに各パネリストたちの生活やビジネスに影響しているか、ということについてディスカッションされました。

とても個性的な5名のパネリストたち。彼らの共通点は、360度画像やその技術に何らかのかたちで深く関わっている、という点です。

それでは、それぞれのパネリストたちが話したポイントをご紹介します!

Touring Virtually

まずはSam Rohn。Sam Rohnは、ニューヨーク在住のパノラマフォトグラファーです。もともとは一眼レフのみで360度パノラマ画像を撮影・編集していたそうですが、THETAのような360度カメラの登場で、パノラマ画像の撮影がより手軽に、そしてより楽しくなったとのこと。特に、2019年に発売された一型センサー搭載・RAW対応のTHETA Z1の登場で「THETAはこれでプロ用途でも使えるようになった」と確信したそうです。

そんなSamが提起した最初の話題は、「コロナ禍が360度画像にもたらした影響」について。昨年からのコロナ禍の影響で、360度画像を活用したバーチャルツアーに対するニーズは、不動産業だけでなく、病院、高齢者施設、美術館、教育機関、旅行業界など、さまざまなシーンで求められるようになってきた、というのが彼の印象だそうです。

例えば高齢者施設は、コロナの影響で外部の人がなかなか足を運びにくい場所になりました。ただ、大切な家族が生活するための高齢者施設を探すにあたり、事前に施設内をきちんと見学したいと誰しもが思うはずです。そんなときに、高画質な360度画像を撮影することができる、THETA Z1をはじめとした360度カメラのニーズが非常に高まっているとのこと。

<Sample 360 degree image for real estate>

HDR +0.7 – Spherical Image – RICOH THETA

またコロナ禍で学生たちが、美術館や科学館に足を運ぶようなフィールドワークができなくなりました。そのため、美術館のような場所でも360度カメラを用いたバーチャルツアーの需要が急増しているそうです。

コロナによるロックダウンで、人々の行動が制限されるようになりました。そんな中、360度画像を活用したバーチャルツアーを観れば、通常であれば行くことができないような場所も、リアルに体感することができますね。

Applications for Traditional Artists

イタリア・ベネツィア在住のChiaraは、イラストを活用した360度コンテンツの制作に15年以上携わっている、イラストレーター兼デザイナーです。

360度画像を活用した新しい表現や創造性を常に探索しているという、Chiara。実際に撮影した360度画像をベースに、彼女自身の創造力を駆使した手書きのイラストやデザインを加え、Photo shop等で色彩も足すことで、イラストでの素晴らしい360度空間を表現しています。

下のイラストは、友人の部屋で撮影した画像を元に、イラスト化した360度画像です。リアルの360度空間だけでなく、彼女自身のイマジネーションも加わった、とても素敵な360度空間の表現ですね。

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

また下の画像は、Samが東京の渋谷の路地裏で、THETA Z1で撮影したパノラマ画像をベースに、イラスト化した際の作品です。

Credit: Chiara Masiero Sgrinzatto

360度の空間を忠実に再現するのが、360度カメラTHETAの画像。そこに、Chiaraのイラストの才能が加わることで、また違った360度のイマジネーションの世界が広がりますね。

Up Close and Personal

中国・北京在住のYuqing Guoは、今回のパネリストの中では最年少のパノラマフォトグラファーです。もともと一眼レフを用いたパノラマ撮影からスタートしたというYuqing。現在はTHETA Z1を始めたとした360度カメラを中心に使用しており、最近ではYouTuberとして、360度画像に関する様々な情報発信も行っています。

そんなYuqingは、360度カメラと彼自身の日常生活の関りについて紹介してくれました。それまで国内外色々な場所に旅行に行っていた彼は、コロナのロックダウンで旅行ができなくなってしまいました。そんなとき、それまで過去色々な場所で撮影した360度画像を見返して、そのリアルな360度画像が思い出にもたらすパワーを再確認したとのこと。

また、大切な家族たちとテーブルを囲んでいるときに、さっと1脚を付けたTHETAを輪の中心に持ってきて撮影することで、その場の雰囲気をすべて思い出に残すことができるのも、360度カメラの魅力だそうです。

THETAを付けた1脚をポケットに入れて撮影すれば「これ誰がどうやって撮影したの!?」と言われるような、画像も撮影できるとか。一眼レフとは違うコンパクトさが特徴のTHETAは、例えば花壇のような狭い空間に差し込んで撮影することもできます。普通のカメラでは入り込めないような空間でも、THETAを使って手軽に360度撮影することができると、また楽しみが広がりますね。

Layering Landscapes

Keith Martinは、イギリス・ロンドン在住のフォトグラファーです。15年以上に渡り、ジャーナリズムやファッション業界、フェスティバルなど、幅広い分野で360度画像を撮り続けています。ロンドンのような人で溢れる賑やかな街並みの様子も、360度で撮影することで、よりクリアに街の雰囲気全体を捉えることができることも魅力だとのこと。

そんなKeith Martinは、一眼レフを使って同じ場所をそれぞれ異なるタイミングで撮影し、つなぎ合わせることで、完璧な360度画像を作り上げている経験を紹介してくれました。少し手間のかかる作業ではありますが、それによって、各方向で映したくないものなどを綺麗に削除することができるそうです。

THETAはワンショットで簡単に撮影することができますが、そのまま一脚などを持って撮影すると、どうしても撮影者自身が映り込んでしまいます。その場合、どこかに隠れてリモートでTHETAの撮影したり、最近はTime Shift Shootingという片側のレンズごとに撮影して撮影者が映り込まないようにする、便利なプラグイン機能もあります。

KeithはTHETAももちろん使いますが、ここぞというときは、伝統的なプロ・パノラマフォトグラファーの手法で、1眼レフで撮影した何枚もの画像を、一枚の画像に繋ぎ合わせているそうです。まさにプロの領域です。

Cubical Perspective

Samは最後に、THETAで360度画像を撮影したときに、自分自身や三脚の足などが映り込んでしまった画像の編集のコツを紹介してくれました。それは、思い切って水平の360度画像パノラマ状態で編集すること。360度画像を元画像のパノラマ状態にすると、少し対象物の歪みは生じますが、より空間をダイナミックに、そして真下の画像は引き延ばされるため、あまり気にならなくなるそうです。

Closing

世界中のTHETAファンが一番気になっているのは、次はどんなTHETAの商品が登場するのか?ということでしょう。イベントの最後に、THETA事業責任者の藤木から、各パネリストの素晴らしいディスカッションに対するお礼と、開発中の次世代THETAに対する小さなヒントの言葉がありました。

現在まだ開発途中のTHETAは、現在のTHETAラインナップとはまた違うもので、「使いやすさ」を追求したモデルになるでしょう、とのこと。

今後、どんなTHETAが登場するのか、楽しみですね!

今回のSXSWのオンラインイベントでは、それぞれのパネリストたちの全く異なる視点で、360度の画像の世界が、いかに人々の創造性を広げてくれるか、私たちに紹介してくれました。

ぜひ皆さんも、360度カメラのTHETAで、新しい世界を見つけてみてくださいね。

編集:平川

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