このたび「RICOH THETA (リコー・シータ)」の最上位機種として前身機種から内蔵ストレージを拡張した「RICOH THETA Z1 51GB」が発売となりました。

新製品の「RICOH THETA Z1 51GB」は、2019年5月に発売した最上位機種「RICOH THETA Z1」の内蔵ストレージを拡張したモデルです。高画質・高品質な360°の静止画・動画を撮影できるRICOH THETA Z1の基本性能はそのままに、ストレージ容量を気にせずに利用したいという市場のニーズに応え、保存可能な容量を従来機種の19GBから51GBへと大幅に増強しました。

今回は、THETAユーザーでもある 写真家の藤原嘉騎さんに、現在お使い頂いているTHETAシリーズのフラッグシップモデルRICOH THETA Z1の魅力について、詳しくお話を伺いました!

藤原嘉騎さんとTHETA Z1

写真家としての藤原嘉騎氏とTHETA

藤原さんは世界各地の大自然の中で、素晴らしい写真を数多く撮影されていますが、写真の道に進むことになった背景をお聞かせください。

もともとプロのスノーボーダーでした。怪我をして引退した後、2年間ほど日本や世界各地を旅している中で、各地で出会う景色を写真で残したいと思うようになり、初めて本格的な一眼レフのカメラを購入しました。

カメラにのめり込むようになったきっかけは、屋久島での出来事です。川の流れの風景を写真に収めた時、シャッタスピードの調整など設定によって「カメラは人間の目では見ることができない光景を表現できる」というこに気が付き、そこから更に、写真を撮影することに魅了されていきました。

その後、色々なシーンで写真撮影を続けていたのですが、転機が訪れたのは6年前の佐賀バルーンフェスタです。バルーンが水辺にリフレクションしている光景を撮影し、その写真をSNSに投稿したところ、その画像がさまざまな場で注目を浴び、それを機に写真としてのお仕事の依頼を多く頂くようになりました。

転機のきっかけとなった、佐賀バルーンフェスタでの写真

そのとき撮影した写真1枚で、人生が変わりました。たった一枚の写真がもたらす力を、今でも感じています。

藤原さんがTHETAを使い始めたのは、どのようなことがきっかけだったのでしょうか?

もともと大自然をパノラマで撮影することに興味がありました。一眼レフでもパノラマ写真を撮影することはできますが、複数枚の画像をつなぎ合わせる必要があります。もう少し簡単に撮影できるものはないか?と思っていたところに、ワンショットで360度画像を撮影することができる、THETAの存在を知りました。

THETA Z1で撮影したパノラマ画像:熊本県 杵島岳

私がカメラでの撮影に魅力を感じたのは、「人間の目では見ることができない光景を表現することができること」だとお話しましたが、自分にとってのTHETAの魅力も、まさしくその点です。人間の目では一度に360度の空間を見ることができません。

自分の視界を越えた360度の空間を一度に撮影することができ、それを1枚の写真にすべて収めることができる。そこが、自分にとっての360度カメラTHETAの最大の魅力です。

兵庫県 三室山山頂で撮影

藤原さんのTHETAの作品は、SNS上では「リトルプラネット」にまるく編集されたものが印象的でしたが、実は編集しないパノラマのTHETAの元画像に魅力を感じていたのですね。

SNSに投稿しているリトルプラネットの画像*は、その編集をするために撮影しています。例えば、周りが見渡せて広く草花が生えているような場所で、低い位置にTHETAを三脚に立てて撮影すると、リトルプラネットが綺麗にできるイメージが沸きます。そういった場面に出会ったときには、その編集目的でTHETAで撮影することもあります。

*360度で撮影した画像を、編集用のTHETA+アプリで「リトルプラネット」タイプに編集した画像

落ち葉が一面に広がった場所でTHETA Z1で撮影

ただ、リトルプラネットの撮影・編集は、意外と難しいなとも感じています。撮影した画像を実際に編集してみると「イメージと少し違ったな」というときもあるし、何気なく撮ってみた画像でも、編集してみると意外と良かったり。モノにするのが難しいですね。

THETA Z1で撮影したパノラマ:長野県涸沢カール

自分にとってのTHETAの魅力は、やはり「パノラマで撮れる」という点なのです。

THETA Z1について

藤原さんは当初THETA Sを使用されていて、現在一年程THETA Z1を使用して頂いています。THETA Z1を使い始めて感じたTHETA Sとの違いは何かありますか?

THETA Z1

やっぱり画質が全然違いますね。一型センサー搭載で高感度、またRAWでも撮影できるので、これまで使っていたTHETA Sでは撮影できなかったシーンに挑戦することができた点も、嬉しいです。

もともと初代のTHETAが発売になった頃からその存在を知り、ずっと気になっていました。その頃は「RAWで撮れる360度カメラが欲しい」と思っていたのですが、当時はRAWで撮影できるものはなく、あきらめてTHETA Sを購入したのです。念願の、RAW対応のTHETA Z1が発売され、撮影に使うことができてとても嬉しいです。

THETA Z1で撮影・編集

THETA Z1で撮影して良かったのは、どのようなシーンでしたか?

天の川の光景ですね。これまでTHETA Sでは、星空を撮影してもノイズが少し気になったのがTHETA Z1ではノイズも抑えて撮影することができました。

また、念願のヒメボタルの撮影もTHETA Z1で実現しました。ヒメボタルはゲンジボタルと違い光が小さいため、一眼レフでも単焦点レンズを使い、高画素で撮影しないと光を写すことができません。THETA Z1を使い、ヒメボタルの光景を綺麗に撮影することができたことに、感動しました。

THETA Z1で撮影したパノラマ画像:ヒメボタル

THETA Z1の使いやすさは、いかがでしょうか?

THETA Sにはなかった本体表示部があり、電源の残量や撮影可能枚数を本体上で簡単に確認できることも便利ですね。また、THETA Z1から絞り値を3種類に切り替えることができるのも、使いやすくなった点だと思います。できるだけはっきり写すことができるよう、普段設定はF5.6にしていますが、暗いところで撮影するときにはF2.1に切り替えています。

画質や使いやすさの面も含めて、もうTHETA Sには戻れないな、、、と感じています(笑)。

THETA Z1で紅葉と湖の向こうの富士山を撮影

普段Z1では、RAWで撮影しているのでしょうか?

はい、ほとんどRAWで撮影して画像編集しています。PCのLightroomにインストールして使用する、プラグインのRICOH THETA Stitcherも使いやすいですね。360度画像の中心位置をこのプラグインで調整することができるので、気に入っています。

RICOH THETA Stitcherで正面位置などを調整

私はアプリ上で360度画像をぐるぐると回して見ることは、あまりしません。あくまでも「360度画像をパノラマで表現したい」という気持ちがあります。そのため、360度画像の一枚の画像データにしたときに、画像の中心部がどこになるかが気になるのです。

360度カメラTHETAの魅力

写真家でもある藤原さんにとってのTHETAの魅力をお聞かせください。

一瞬で自分の周囲360度を撮影することができる点です。作品のためだけでもなく、自分が行った場所の記録にもなります。一枚の画像上に、360度の景色をすべて収めることができる点は、すごいと思います。

THETA Z1で撮影したパノラマ画像:沖縄のキーザバンタ

一眼レフでパノラマ撮影するには、ちゃんとした機材が必要になりますが、THETAならそれが簡単に撮影できるのです。

写真好きな人から見ると、THETAで撮影・編集したリトルプラネットのような画像は少し邪道に見えるかもしれませんが、パノラマ画像が簡単に撮影できる点は魅力になると思います。

パノラマ撮影に興味がある方には、ぜひTHETAやTHETA Z1を試して頂きたいです。

ありがとうございました。藤原さんのTHETA Z1で撮影した作品を、これからも楽しみにしています。

Instagram:@yoshiki_fujiwara

編集:平川

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