360度カメラ THETAシリーズのフラッグシップモデルでもあり、最高画質を実現したRICOH THETA Z1。

そんなTHETA Z1で素敵な画像を数多く撮影している、オーストラリア人フォトグラファーのスティーブさんに、お話を伺ってみました。

スティーブさんのZ1 画像編集のコツや驚きのテクニックもご紹介します!

THETAのある写真生活

自己紹介をお願いします。

オーストラリア、アデレード出身のスティーブ・スウェインです。フォトグラファーです。

趣味は旅行やコンピュータアート、ハイキング、そして風景写真を撮ることです。特に360度カメラでの撮影が大好きで、撮影した360度画像はリトルプラネットに編集しています。

<スティーブさんのTHETA Z1 編集画像>

*Dual Fish Eyeプラグイン(HDR-DNG)を使いZ1で撮影・編集

スティーブさんの写真との関わりについて教えて下さい。

10代の頃から写真に夢中になり、フィルムカメラから始めました。

普段はどのようなカメラを使っているのでしょうか?

普段はスマホで毎日1〜2枚撮るくらいです。THETA Z1もよく持ち歩いています。フルフレームでプロ仕様の一眼レフカメラや、その他の一眼レフも色々と使っていますし、もちろんRICOH THETA Z1も使っています。

普段は、よく何を撮影しているのでしょうか?

風景写真や旅行写真、アートギャラリーの内観を撮るのが好きです。コンサートや文化芸術系のイベントでの写真も多く撮っています。

フランスにて。

THETAを知ったきっかけを教えて下さい。

フィルムカメラを使っていた時から360度写真には興味がありましたが、何枚もの写真をつなぎ合わせる方法には惹かれず、ずっと、ワンクリックで素早く撮れたらなぁと思っていました。

数年前に360度カメラの存在を知り、RICOHのサイトを見てTHETA Sを購入しました。ワンクリックで撮影できるTHETAだと、人々で賑わう大規模なイベントでも簡単に360度撮影ができ、また大好きな自然の景色と一緒に自分も写ることができます。

現在はTHETA Z1を使用していて、とても満足しています!

様々な360度カメラの中から、THETAを選んだのはなぜでしょうか?

色々なメーカーの360度カメラを徹底的に調べて比較したところ、静止画ではTHETAが最高画質のカメラだと思ったからです。私は360度の動画撮影にはあまり興味がなかったので、静止画の画質を重要視してTHETAを選びました。

さらに、THETA Z1は1型センサーのレンズが搭載されており、優れたHDR機能も備えていて、プロ向けに販売されている360度カメラの中では最上級だと思います。他のメーカーの360度カメラも試してみましたが、画質と使いやすさはあまり良くないと感じました。

<スティーブさんのTHETA Z1 編集画像>

1945 PBY-6Aカタリナ(VH-PBZ)南オーストラリア、アデレード近くのRAAF基地のエジンバラで開催された2019年の航空ショーにて撮影。

THETAの使いやすさはいかがでしょうか?

私はフォトグラファーとして経験も長いので、THETAはとても使いやすかったです。THETAとWifiで接続したスマホから、マニュアル設定で撮影することが多いです。

ただ、AUTOでの撮影も本当に簡単なので、あまりカメラに慣れていない人にとってはAUTOでの撮影が操作しやすいでしょう。RICOHはスマホやパソコンのソフトウェアやカメラのファームウェアなどの改善に常に努め、ユーザーの声に耳を傾けてくれるので、それがまたユーザーの経験値を高めてくれますよね。

思い出の360度ショット

スティーブさんの一番思い出に残っている360度画像をご紹介ください!

アデレードのオズアジア・フェスティバルでムーンランタンパレードに参加した時のにZ1で撮影した1枚です。

雨が降っていてTHETAのレンズが濡れそうだったので、AUTOのRAW+で素早く撮影したのですが、その一枚が完璧だったんです。レンズが少し汚れていたものの、龍のランタンと人々は綺麗に撮れました。

凄いですね!龍のオレンジ色が綺麗に写っていますね。撮影後にRAW編集もされたのでしょうか。

フルオートモードで、2秒のセルフタイマーで急いで撮ったスナップショットなので、Z1のレンズに雨の雫が少しついていました。

RAW+JPEGで撮影したので、撮影したDNGファイルをAdobe Lightroomで現像しました。ハイライトを下げ、龍の顔の露出を調節し、シャドウを上げ人々がよく見えるようにし、シャープネスの微調整にノイズを減らし、明瞭度と彩度をわずかに上げています。

露出はf/2.1、ISO 800、1/15秒で、オートホワイトバランスでした。すべてTHETA Z1のオート設定です。

この撮影時に、何かアクセサリは使用しましたか?

手が映り込まず綺麗な画像が撮りたいので、手持ちではなく一脚を使うことが多いです。1.8メートルまで伸びる一脚です。

この時のように、スマホ上で撮影設定する時間がないときは、オート設定とセルフタイマーで素早く撮影します。

お気に入りの360度画像

編集したTHETAの画像の中で、一番お気に入りの一枚を教えて下さい。

こんな不思議な画像、どうやって撮影・編集されているのでしょうか?

これはRGBチャンネルを利用した、「ハリスシャッター」という露出の違いで動きのあるものに色付けできる技法を使い、3枚のZ1画像をPhotoshopでレイヤーを重ねました。

シンプルですが巧妙なエフェクトで、360度画像としてもそのまま残っています。空は空想のように見えますが、一つ一つの色はTHETA Z1自体の画像から引き出した本物の色なんです。

<360度元画像>

元画像は全然違うんですね!なぜこの撮影・編集方法のアイデアを思いついたのですか?

これは、コダックのロバートS. ボブ・ハリスが発明した昔のカラーフィルム時代の典型的な「トリック写真」で、私が何年も前に学んだ技法の1つです。 ビーチの雲は動きが速く、このように複数の露出を組み合わせることで面白い写真が撮れると知っていました。PhotoshopのようなレイヤーやRGBチャンネルを編集できるソフトを使えば簡単に作れます。

スティーブさんは普段、ソフトはPhotoshopを使うことが多いのでしょうか?

そうですね。スマホの画面よりも、パソコンの大画面でAdobeの写真アプリを使って編集しています。

Lightroomを使うと、THETA Stitcherプラグインを使い、RAW編集した画像をそのまま360度画像として書き出すことができます。Photoshopを使えば高度な編集もたくさんできます。普段の撮影で身につけたスキルをTHETAにも応用していきたいですね。

THETA撮影ではどんなアクセサリを使っていますか?

Jobyのミニ三脚が数個、Manfrottoの一脚と三脚を使っています。Ulanziの外付けUSBバッテリーとTHETAのTE-1拡張アダプタも持っています。THETAに付けられるManfrotto三脚もいくつかありますが、底部の三脚部分が大きく写り込んでしまうので編集で消さないといけません。一脚を使うときはしっかり安定させるため、ジムで使うアンクルウェイトを毎回付けています。

色々なアクセサリーをお使いなのですね!

他にもTHETA撮影の秘訣があれば、教えて下さい。

Dual Fisheye プラグイン(HDR-DNG撮影が可能なプラグイン)も使っています。THETA Z1とVから3rd Partyのプラグインを使えるようになったことは本当に素晴らしく、創造性が広がります!

<Dual Fisheyeプラグインで編集した画像>

最後に一言お願いします!

THETAで撮影した360度画像を、リトルプラネットに編集することが大好きで、自分のインスタグラムにもすべて投稿しています。インスタグラムは、360度写真を多くの人に知ってもらうのにぴったりなツールだと思っています。

細かい編集にはこだわらず、大胆で創造的な編集ができます。私は、白黒にしたりフィルムっぽい編集をしたり、他にもフィルターなどを使います。皆さんも是非、THETAでクリエイティブに楽しんでみてくださいね!

素晴らしい360度画像をご紹介くださりありがとうございました!今後のスティーブさんの作品も楽しみにしていますね!

Model: THETA Z1

Interviewee : Steve Swayne

Edit : Hitomi and Kellyn

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