本記事は、【レポート】THETA Z1をトコトン使い倒すオフ会 / The Complete Guide for THETA Z1の主催者である藤田豊久さん(Toyoさん)がご自身のブログ(https://juantonto.official.jp/)でレポート記事として公開しているものです。
今回は、その記事をTHETA Lab.にもご寄稿いただきました。

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2019年11月27日(水)、12月23日(月)の二回、リコーイメージングスクエア大阪の展示会場(以下、「スクエア大阪」と言います)をお借りしてイベントを主催しました。

このイベントは、THETAアンバサダープログラムの「ユーザー主催THETAオフ会」として企画し、Facebookコミュニティページ「THETA事業部分室」を通じて参加の呼びかけをしました。コミュニティでのディスカッションは非公開となっています。興味のある方は、リンク先より参加の申し込みを行ってください。

※当日のイベントの様子が、Toyoさんのブログでは360度で表示されておりますので御覧ください。

イベントの様子は「RICOH THETA Lab.(Laboratory)」のブログ記事として報告されています。以下は、当日のレクチャーを担当したToyo Fujitaの一人称視点による体験レポートです。「オフ会」は誰でも企画してホスト可能。アナタもシータ界隈の盛り上げに一役買って出ませんか。きっと新しい「気づき」と「出会い」にワクワクできますよ。

「ユーザー主催THETAオフ会」開催レポート&体験記

令和元年(令1→Zero1→Z1)は、文字通り「THETA Z1」に明け暮れた一年でした。2019年2月の末、「新モデル」発表に興奮し、3月中旬の発売延期に落胆、翌4月の発売日決定に狂喜乱舞しました。

貸与中のテスト機で撮影中(大阪駅、うめきたSHIP 大階段前)

幸運にも発売前にテスト機を使用するという機会に恵まれました。この瞬間から、「RAW現像」との格闘が始まり、たった今も続いています。慣れないAdobe Lightroom Classicの設定と、RICOH THETA Stitcherのインストールに躓いて右往左往。なんとか最初のハードルを乗り越えると、1枚、また1枚とそれまで見えなかった世界を、二つの魚眼レンズから取り出すことに成功しました*1)ステッチしてぐるぐる回せば、気分はパラダイス。ハッと気が付くと、いつしか時の流れから取り残され、ズブズブの世界に取り込まれていた。他人(ひと)はそれを「現像沼」と呼ぶ。

急きょ予約したホテルにバス移動
※RAW現像に夢中になりすぎて、ロンドン・ヒースロー空港で飛行機に乗り遅れたという説。

「ユーザー主催THETAオフ会」を開催しようと決意した背景と理由

大げさに書きました。背景はTHETAアンバサダープログラムの開始であり、理由はピンバッジが欲しい(ポイントゲット)からですね。


THETAアンバサダープログラムポイント一覧(RICOH THETA Lab.)

正村ゲージの考案者で、「現代パチンコ生みの親」とされる正村竹一氏は「みんなで仲良く使うがええがや」と、特許を取らなかったそうです。もちろん、THETA Z1の成果は、リコー社開発陣による努力の賜物です。そのTHETA Z1で撮影したRAW画像の現像を、みなさんと一緒に楽しみたい。沼に落ちそうになったら助けて欲しい。というのが、偽らざる本音なのです。

「ユーザー主催THETAオフ会」開催までに準備したこと

今回の「オフ会」は、RAW現像の実演(レクチャー)と撮影会という二部構成で企画しました。前者は東京でご活躍されている川添さんの企画を参考にし、後者はMapillaryのイベントで知り合った畑さんの企画に参加して、雰囲気を感じ取りました。


リコーイメージングスクエア大阪・展示会場

当日の準備物として、配布用の資料と大型モニターに写す出すスライドを用意。いずれも、Google Chromeの機能(ドキュメントスライド)を使って作成しています。*2)ちょろめはとても便利なツールですね。パソコンからスマホに至るまで、いつでもどこでも使える「作成・編集・共有」機能を無料で提供しています。アイデアが浮かぶと即座に編集や修正。端末の垣根を越えて、ちょっとした隙間を利用できました。配布のドキュメントは、近くのコンビニでプリントアウト。。。あっ、増し刷りは、リコーさんの複写機を使いましたよ。ありがとうございます。(御礼言うの遅いやろ!)

二回の「オフ会」を通じての反省と今後の展望について

RAW現像と言う硬い印象のテーマにも関わらず、当オフ会にのべ10名の方々にご参加頂きました。ここに厚く御礼申し上げます。スクエア大阪の展示会場をお借りできたことは、誠に望外の幸せでした。2017年9月に行われたTHETA V発表イベントの帰りに立ち寄って以来、関西に住まいするTHETAユーザーにとって憧れの舞台です。多少の緊張感と、気合の空回り。そのため、伝えるべきことの半分も成し得ませんでした。(脱線はいつもの通り)


アルハンブラ・ホテル(ロンドン)にて撮影

2019年夏に購入したMacBook Airを使用したことで、操作の不慣れから度々中断と遅滞を招いてご迷惑をお掛けしました。普段は専らWindows機を使っています。しかし、幅広い知識を得るためと、Windows機と比べた操作性の違いを理解するため、敢えてMac OSをチョイス。見た目で選んでませんよ。と言いつつ、Magic Mouse2はスペースグレイを購入。2,000円高いのに性能は変わらずで、指紋べたべた。これは、おススメできません。

誰でも主催できる「オフ会」を目指して


懲りずに新たな「オフ会」を案内中。

2回のオフ会を通じてMacBook Airの操作に、かなり習熟できました。何事も「習うより慣れろ」です。と言うワケで、次回は、「THETA撮影体験イベント」と「RAW現像レクチャー」をセットにします。モノホンのTHETA Z1を5台確保し、希望者に貸し出しできる運びとなりました。THETAユーザーでなくても、気軽に参加できる「オフ会」にしたいと考えています。実機に触れるチャンス! そして、「オフ会」は誰でも主催できると言うこと。ここ大事。テーマは千差万別にあり、人には得手・不得手があるのです。楽しい「オフ会」が増えることを期待して止みません。

2020年01月31日(金)13:00-17:00 開催決定!

『RICOH THETA Z1でraw撮影してみよう The Complete Guide for THETA Z1 Vol.3』

イベントページ(Facebook) リンク

イベントページをFacebookの個人アカウントで作成(一般共有)しました。慣れてしまうと作り方もカンタンです。※閲覧のみであれば、Facebookのログインを必要としません。

「ユーザー主催THETAオフ会」で撮影した360°写真

二回のオフ会では、「RAW現像レクチャー」の後、撮影会をセットで行いました。夕方から撮影に出かけることで、夜空に美しく輝くイルミネーションを360°まるっと掴み撮ろうと言う試みです。果たして、結果は如何に?

1)太閤園ガーデンイルミネーション


「何っ?この色!」と思うかもしれません。RAW現像のプロセスで記憶をたどりながら編集しました。自分でもヤバイかなと感じたけど、太閤園公式サイトを見て安心。ほぼ同じ色あいでした。

2)大阪天満橋OMMビル屋上スカイ・ガーデン

意外なところに撮影スポット。OMM21階のスカイガーデン(屋上)は、大阪の美しい夜景を楽しめる絶景ポイントです。詳細は大阪観光局公式サイトでご確認ください。

3)「大阪・光の饗宴2019」台南・ランタンアート=


今回の撮影会における目玉スポットです。360°写真映えするインスタ映えスポットだと言えるでしょう。(「映えx2スポット」と命名す。ナンジャソレ?)映えx2スポットでの撮影画像は、THETA+アプリで楽しく加工しましょう。撮影手法も至ってカンタン。TM-2(THETA専用スティック)を使って、手持ちで撮影しました。但し、被写体がブレないように、シャッタースピードを速くしています。多少暗くなっても、RAW現像で明るさを再現できるからですね。

4)参加者 伊神様の撮影画像(動画)

イベントのタイトル「トコトン使い倒す」に誇張あり? THETA Z1の購入以後、動画撮影を全くやってません。コマッタ時の神頼み。日本の誇る”King of Blue Line” *3)伊神さんに助太刀をお願いしました。※伊神さんは、2部撮影会のホスト役でもありました。

5)マーキュリー像


最後の1枚はイルミネーションではありません。天満橋OMMビルの正面玄関で空中高く舞うマーキュリー像。浪速のあきんどから「商業の神様」として崇められているのです。イベントの始まる前に、f/2.1f/5.6にそれぞれ設定し「一脚手持ち」で撮影しました。明るさ以外に、空色にも明確な違いを感じます。


天満橋OMMビル正面玄関前、マーキュリー像

THETA Z1で撮影したRAWフォーマットの画像をMacBook Airで取り出すのも、実演メニューの一つに加えていました。Macでの「画像取り込み」操作は、WindowsのExplorerに相当するFinderを使いません。必要な画像を任意の場所に取り込むために、プレビュー(基本アプリ)を起動します。そうすると、メニューに「THETA Z1」を表示し、操作可能となるのです。


Mac版プレビューによる取り込み画面

この場合、公式ダウンロード・ページにある「ファイル転送用アプリ」は必要ありません。意外なことに、コアなMacユーザーでも盲点なのだとか。イベントで得意げに披露することを試みて失敗しました。DNGファイルのインポートで、うっかりJPGを選択。現像の場面で「アレ~。おかしいなぁ」、参加者の田和熊吉さんから「ソレJPGですよね」のツッコミ。「RAWで撮ったつもりが、JPGだったと言うこともよくある失敗なんですよー」と、とっさに逃げた(笑)。失敗と勘違いを重ねて、この件(くだり)は、次回のイベントに持ち越し。もちろん、撮影ネタは、新しいものを用意しますよ。

次は「桜のストリートビュー」令和二年バージョン

スマホで閲覧中の方は、https://youtu.be/Wm6P6Bk3YNQ共有リンクをタップして、YouTubeアプリでお楽しみください。
パソコンで閲覧中の方は、画面左上の十字コントロールで360°全方位をお楽しみいただけます。


2019年4月撮影:RICOH THETA V / Dual Fisheye Plugin使用

THETA Z1は、2019年5月24日に発売されました。したがって、平成最後の桜シーズンを正式に経験していないのです。令和二年の春はTHETA Z1で「桜のストリートビュー」を撮影しようと計画中。絞り(f/2.1,f/3.5,f/5.6)をメカニカルに変更できるのは、他社製360°カメラにはないTHETA Z1独自の機能で、アドバンテージの一つです。RAW現像だけでなく、THETA Z1の特徴を活かした撮影で勝負したいと画策する今日この頃。「オフ会」を通じて、皆さまのお知恵をお貸しください。どうぞ、宜しくお願いします。


撮影日:2019年4月6日 貸与中のテスト機とともに

文責:>Toyo Fujita

※この記事は、THETAアンバサダープログラムの「THETAブログ寄稿」向けに準備したものです。公式の紹介記事に配慮し、一部を書き換えてここに公開いたします。

注釈
*1)ステッチ・・・魚眼画像を繋ぎ合わせること
*2)ちょろめ・・・Google Chromeの愛称
*3)伊神さん・・・ストリートビュー認定フォトグラファー・伊神正太郎氏

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藤田豊久(Toyo)さんのブログ
https://juantonto.official.jp/

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