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RYOGRAPHY(小川遼)さん×360度カメラRICOH THETA インタビュー

Posted date : 2019.10.28

小川遼さん(@ryography_713)さんはInstagramなど、SNSでの活動をメインにされる1996年生まれ現在23歳のフォトグラファーです。
Ryographyさんには、360度を一度に映すことのできるカメラRICOH THETAの公式アンバサダーとしてクリエイティブ制作に協力を頂いております。大学を卒業し、フォトグラファーとしてのキャリアを歩むことを選択されたRyoさんに、SNS出身フォトグラファーのリアルと、RICOH THETAの魅力について話を伺いました。

大学卒業間近まで、まさか写真を仕事にするとは考えていなかった。

−RYOさんがフォトグラファーになるまでのバックグラウンドについて教えていただけますか?

出身は滋賀県の米原市で、父親の転勤の関係で東京の町田にも住んでいたことがあります。
現在はフォトグラファーを仕事としておりますが、実は昔からカメラに強い興味があって慣れ親しんていたというわけではありません。創作活動という視点でみるなら昔から絵を描いたり、書道など形に残るものを作ることが好きで賞をいただくことは多々ありました。

少年時代は野球でピッチャーを、高校ではハンドボール、とスポーツに熱中していましたが、野球で肘を壊してしまい、高校ではハンドボールを続けていくことが困難になり、最終的には声を聞いたら声優さんが誰かわかるようなほどアニメにハマりました。
京都の大学に進学し、サークル活動では裏方に立って運営をサポートするような役割が自分に合っていて、副部長としてサークル活動に打ち込んでいました。

−ここまでお話を伺って全くカメラの話は出てこないですね…(笑)

はい(笑)カメラは、父親が所有しているものをときどき借りて使っていたのですが、大学3年の春休み旅行をきっかけに初めてAPS-Cフォーマットの一眼レフカメラ購入したことがスタートとなりました。
最初はカメラ付属のキットレンズで、操作方法もよくわからないまま撮っていたのですが、プライベートのInstagramに投稿した写真を友人が「キレイ」と言ってくれて、とても嬉しかったことを覚えています。

そこから京都の町並みや神社仏閣、歴史を感じる建築物、現地の食べ物や日常の生活など、自分の興味関心の赴くままに撮影しSNSに投稿を続けました。毎回良いフィードバックがあることが嬉しく、そのたびに気合いを入れて撮影する、というサイクルで写真にのめり込み、その過程でInstagramのフォロワーが増えていきました。

現在のフォトグラファーというキャリアにつながる直接的なきっかけとなったのは、アナウンサーを目指している大学の友人のエントリーシート用写真を撮影したことです。その写真を見て気に入ってくれた大学のミスコン運営部から声が掛かりミスコン公式フォトグラファーとして活動することになりました。また在学中に、美学生図鑑という会社に所属しいろいろな大学の学生を撮影することでポートレートを撮るという経験を積んでいきました。

ー写真を仕事にしようと考えるのはいつ頃からなのでしょうか?

まさか「写真を仕事にする」とは思っていませんでした。ミスコンの撮影やSNSなどでカメラの活動が本格化していくのと平行し、他の学生と同じように就職活動に取り組み、第一志望だった旅行会社から内定を頂きました。

その会社の内定式に出席したときに、だんだんと会社員として働く自分が現実味を帯びるようになり心の奥に迷いが生じました。その頃には、InstagramなどのSNSで面白い人との繋がりが増えていて、また撮影の仕事もアルバイトをするよりも良い条件で頂くことができるようになっていました。

そんな僕にとっては「SNS上で出会いや仕事が生まれていく感覚」がとても強くてより一層リアルでした。学生を卒業し社会人となるべき時期に、会社に所属して給与をもらうという生き方ではなく、SNSの繋がりの中で自分ならではの生き方、社会への価値提供ができるのではないか?ということを実感しはじめていました。

フォトグラファーとしてのキャリアを選択することにワクワクした気持ちを感じる一方、会社員という安定の道を捨てる不安な気持ちはとても大きかったです。そこで背中を押してくれたのが両親でした。「好きなことをやればええやん。」と。それでも最後の最後まで恐怖心はありましたが、恐怖に怯えていたら何も見えなくなる。

僕は若さという武器があるし、フォトグラファーとして行けるところまでチャレンジしたその後に、また悩んで軌道修正をしたってよいではないか、とフォトグラファーとして生きていく決心をして内定を辞退しました。

上京、そしてフォトグラファー1年目の手応えを感じつつある

−現在はフォトグラファーとしてのキャリアをスタートした1年目だと思いますが、どのようなお仕事をされていますか?

大学卒業後に拠点を東京に移しました。やはり写真関連の仕事や業界の人は東京に集中しています。

仕事としては、カップルや夫婦、家族での時間に同行し写真撮影を行うウェブサービス「ラブグラフ」に所属、また美男美女大学生の写真&インタビューサイト「美学生図鑑」はフォトグラファーとして関わっています。企業さんからの仕事として、RICOH THETAや他社さんの宣材写真も撮ってます。その他、写真集の製作などまだまだ自分が知らない可能性や適正を見つけたいとの思いが強く、かなり手広くやっています。

−かなりマルチに活躍されていますが、最も撮りたいジャンルは?またどのような時にやりがいや面白さを感じますか?

やはり撮りたいと思うのは、学生のころからメインでやっている女性のポートレートです。
たいていの女性は撮られることに関しては初心者だと思います。僕が撮った写真を見て「私、こんな表情もあるんだ」という発見を通し、自信をもってくれたら嬉しいです。

また、両親がずっと僕の写真アルバムを作ってくれていて、それを見返したときにいつも温かい気持ちになる。家族やカップルのその瞬間の思い出を残すような写真を撮ることで次は僕がそれを提供できるようになりたい。

こう、自分の興味関心について改めて考えていると、僕は「人」や「印象に残る風景や瞬間」に興味があるのだと感じます。

−撮影において気をつけていることはありますか?

しっかりと相手とコミュニケーションをする時間をとることですね。

人間関係のない状態から、「はじめまして」で撮影が始まることがほとんどですので、お互いの共通項を見つけて掘り下げていく。僕は、人が大勢いる場所で発言するよりも、1対1で深く話をすることが好き、わりと打ち解けることは得意で早いと思います。

お互いが自然な雰囲気で撮れることが自分の強みだと思うので、そこは大切にしていきたいです。

撮影時の具体的な技術の部分で言うと、その人の癖や、話の内容、視線の動きをしっかりと見て、素はどんな人かということを見つめるようにしています。それがもっとも自然だと思うからです。同時にその人がきれいに見える角度を探す。「自分の盛れ角度はあるの?」と直接聞いて「こっちも良いと思うよ」と提案することもあります。
撮影においては光が重要になるので、僕は朝イチか夕方の柔らかい自然光で撮影することが好きです。

SNS発のフォトグラファーの1年目の気持ち

−SNSという文脈でフォトグラファーになるのは新しい潮流だと思うのですが、ご本人としてはどのように捉えていますか?

こういった流れができてきたのは、ここ3、4年ごろだと思います。ちょうど僕の先輩世代に著名なSNS発のフォトグラファーさんがいらっしゃいます。まだまだSNSの勢いやインパクトは強いと思うので、SNS経由での仕事は今後も多くあると考えています。しかしフォトグラファーとして生きていくことを考えるとSNSだけでというのは不安定と感じています。私自身もSNSに固執してキャリアを歩むことは望んでいないので、今は写真業界の方との繋がりを作っています。

また、僕はInstagramで毎日の投稿にこだわっているのでSNS疲れを感じるときも正直あります。どうしても仕事での撮影割合が増えてきているので自分の作品作りができなくなっている。SNSのメディアで言うと、画像だけで表現するのではなく、画像で伝わらないない情報や思考を文章で伝えられて拡散力のあるTwitterにも力を入れていきたいと考えています。

−同世代からすると憧れの的に見えるのですがその中で見えないな葛藤もあるのですね。今、フリーランス1年目として感想はどうですか?

走り出す前は恐怖が強かったですが、実際走り出してみると周りの方々達のおかげで楽しくお仕事が出来ています。

仕事の入り方にはばらつきがあるので、まだまだ安定、安心という訳ではありませんが。そういえば、1年目のフリーランスあるあるエピソードなのですが、引っ越しのときに審査が通らなかったことはショックでした(笑)。

−例えば、後輩にフリーランスへの道をオススメできますか?それともやめとけとアドバイスしますか?

正直、現時点でも自分のようなSNS➔フリーランスという動きは珍しくなく、今後も増えていくと感じてます。
ただし「フリーランスになりたい!」という思いだけで突っ走れるほど甘くないということを認識してほしいです。僕は幸運にも学生のときにある程度の経験や人間関係を構築できていたという背景があって、なんとか卒業してすぐにフリーランスとしてやれていると感じます。

まずは学生のときにできることを全力でこなしておくこと、そしてフリーランスになるならば写真を通じて誰の役にたちたいのか、自分は何をしたいのかを明確に描いていくことが大切だと思います。

THETAは「旅を1UPさせるカメラ」

ーRYOさんにはアンバサダーとしてTHETAに関わって頂いていますが、THETAのことはいつから知っていましたか?

THETAは大学生の頃から知っていました。サークルの友人が飲み会やイベントで使っていて自分も撮らせてもらったこともあります。
大学生であれば見たことがある人も多いのでは?と思います。自分の機材として扱うようになったのは今回が初めてです。

−InstagramのストーリーにもTHETAの写真を投稿頂いておりますが、実際にTHETAを使ってみていかがだったでしょうか?

360度映ることが本当に斬新でした!

一眼レフなどのカメラだと自分が見ている部分(=画角)しか切り取ることができないので、「空間をまるごと切り取っている感覚」が新鮮です。THETAで写真を撮ったそのあとスマホに転送してお気に入りの画角を切り出すときや、編集も楽しい。リトルプラネットで空を大きく映す表現が好きです。

先日海外旅行に行ってきたのですが、街のなかの建築物やモニュメントと一緒に自撮りをしたり、広々とした絶景やホテルや商業施設の狭い場所でもTHETAは活躍してくれました。慣れると撮ったアウトプッチがイメージしやすい。出てくる360度写真は現実なんだけど、非現実的な編集もできる。僕は、撮影時に取り敢えず、真上、下で何カットか撮っておくようにしています。またお花畑の中に突っ込んで虫の視点を真似するなど、人間の視点ではないとこから撮ると惹きつけられる壮大な表現ができると思います。

 

−カメラだとレンズを交換して画角(映る範囲)を変える楽しみがあると思いますが、360度映ることならではの楽しみはありますか?

そうですね、カメラが好きだとやはりレンズを交換して切り取る範囲を変える楽しみがありますが、THETAは360度見回してその場の全体像を把握できるようになることが、THETAならではの楽しみだと思います。カメラの一方通行的な視点とは別に、空間に対する視点を持つことができる。そしていいなと思ったら、その空間ごとさっと記録しておくことができます。

感覚としては、セルフィーをしているときに近い感覚ですね。自撮り棒を使うととても良い感じに撮れると思います。みんなが映って、場所の情報までしっかりと残せる。後で自慢できる写真が残せます。

−もしRYOさんがTHETAをまだ使ったことがない人にオススメするなら?

自分が撮った写真をみせて、ちょっと煽るような感じで「え、携帯だけでええの?」っていいますね(笑)。
THETAなら空間ごと切り取れるし、動画も残せると。沖縄に行ったときに、車の窓から出してムービーを撮ったのですが、めっちゃいい思い出になりました。携帯だとまず無理です。

THETAは「旅を1Upさせる道具」だと思います!

今、僕はリコーのGR3というカメラを愛用していて、映る範囲はだいたいスマホと同じくらいでどちらも非常に高性能なんですが、出てくる写真は全く違います。スマホだけでなく敢えてGR3を持つ意味があると感じています。

それと同じように、一眼レフやミラーレスが好きなカメラファンも、360度というまったく新しい撮影体験や空間を記録することを求めて敢えてTHETAというカメラを使ってみる価値はとても大きいと思います。

ー最後にRyoさんの今後の展望について教えてください。

やはり、自分の根本にある“人を撮ること”を中心に、誰かの役にたつ仕事に携わっていきたいです。

アーティスト、ファッションや広告写真撮影などクリエイティブに活躍したい、また写真を通じて、いろいろな地域の魅力を伝えたいという思いがあります。
写真にはたくさんのジャンルがあると思いますが、まだまだ絞る段階ではないと考えていますので、たくさんのことにチャレンジしたいと考えております。

 

−ありがとうございました!(大原)

 

 

Ryo Ogawa | 小川遼
Photographer | Influencer

Instagram:@ryography_713
Twitter:@ryography713
HP:https://ryoogawa-photography.com/

株式会社ラブグラフ
株式会社美学生図鑑
R&K Photo Guild
RICOH THETA 公式アンバサダー