THETAユーザーの皆様が一度は見かけているであろうこちらの作品。

そう、THETA+アプリ起動時に最初に表示される作品です。とても素敵な作品なので、プロカメラマンが撮影したとお思いの方も多いかと思いますが、実は一般企業にお勤めの中島一晃さん(@snow_j)の作品なんです。

中島さんはTHETAの初号機からご愛用くださり、まだまだTHETAが世の中に知られていない頃からInstagramにクオリティの高い作品を投稿していた数少ないTHETAユーザーの一人です。

そんな中島さんの投稿作品に注目していた弊社Instagram担当者が、アンバサダーとしてコンテンツ制作にご協力いただけないかとお声がけしたところ、ご快諾いただき、2016年から約3年間に渡りかっこいい作品を創作し続けて頂いています。

今回は、THETAに興味を持ったきっかけから、旅行やキャンプなどのアウトドアのシーンでの面白い撮り方や、作品づくりをおこなっているのかを伺ってみました。

中島さんとTHETAについて

まずは自己紹介をお願いしたいのですが、普段は映像関係のお仕事をされているのでしょうか?

仕事は特に写真や映像関係ではありませんが、写真を撮ったり映像を編集するのが昔から好きでした。もともと長野県出身で自然の中で暮らしており、小さい頃から屋外で遊ぶのが好きでした。父親も撮影が好きだったのか、肩に乗せるぐらい大きいVHSカメラが実家にあり、それでいつも撮影していました。その経験が少なからず影響しているのか、映像に残すということが当たり前でした。家族旅行もいつも父親が大きいカメラで撮影していましたね(笑)。

大学入学時に上京し、これからはIT化社会になると思い、情報通信を専攻してプログラミングを勉強していたのですが、大学に入る前から老人ホームで髪を切る美容師になりたいという夢もあり、大学卒業後に夜間学校に通って美容師の資格や介護福祉士の免許を取得しました。結局、希望していた職場に入れなかったので、アルバイトのご縁から建築の会社に就職し、現在は建築の設計などをやっています。

色々なことに挑戦されていますが、どこにも映像の要素はないんですね(笑)。

はい、そうなんです(笑)。前は電気や配管など設備設計をしていて、今は工事現場などの足場を設計し、労働基準監督署に許可申請する図面や書類の作成まで行なっています。仕事のピークが夏と年末なので、そのピークを避けて旅行に行くようにしています。

お忙しそうですが、Instagramを拝見していると旅行にたくさん行ってらっしゃいますよね。有給休暇は長く取れるんですか?

休暇取得はしやすい職場なので、基本的には年に10日ぐらい休暇を取得して旅行に行くようにしていますが、今年のGWは長かったので、10日間でスペイン旅行に行ってきました。

旅先では、毎回必ず撮影して編集されているんでしょうか?

はい、THETAとアクションカメラ、一眼レフは必ず持って行きます。ドローンが飛ばせる場所にはドローンも持って行きます。

かなり本格的ですね。いつから撮影するようになったんですか?

昔はスキーが好きだったのですが、大学に入ってからは友達とスノーボードをやり始めるようになりハマっていきました。スノーボードを始めた頃は、自分や友達がどう滑っているのか気になり、普通のハンディカムを一脚につけて追い撮りをしていたのですが、そこからさらに友達と共有するために、音楽をつけてかっこよく編集するようになりました。そうしているうちに、スノーボード仲間からアクションカメラGoproをプレゼントしてもらい、そこから編集にのめり込んでいきました。

友達も中島さんに撮影してほしいなと思ってプレゼントしてくれたんですかね。

はい、「記録係だからプレゼント!」って感じでもらいましたね(笑)。それが4年前ぐらいなので、ちょうどTHETAと同じ頃かもしれません。

THETAはどうやって知ったんですか?

Goproをもらった頃からガジェットが好きになり、そういう情報サイトをよく見るようになり、「こんな面白いカメラが発売されるんだ!」と思ったのを覚えています。

そこからなぜ購入に至ったのですか?

その年の冬、大雪が降ったんです。その時本当はスノーボードに行く予定だったのですが、雪のせいでどこにも行けず、ストレス発散にTHETAを買いに行きました(笑)。THETA購入後、その足で代々木公園に行き、雪の積もった公園に雪だるまがあったのでそこで一枚撮影しました。他にも超広角カメラは売っていましたが、一脚に装着できるあのフォルムのTHETAに惹かれました。

はじめて撮影したこの写真を今見返すと、地面にTHETAを置いて撮影したほうがよかったですね。この写真では雪だるまが地面の雪の色と同じなので、同化してしまい分かりにくくなっていますが、地面に置いて下から撮影すれば、雪だるまのバックが青空になり、雪だるまの存在感をより出すことができたと思います。

THETAと旅行について

どれぐらいの頻度で旅行に行っているんですか?

休みが取れたら旅行に行きます。年に4回以上は行っています。

もっと行ってるような印象ですが…?

たしかに・・・そういわれると1泊2日で沖縄とか北海道も行きますし、3連休があれば国内どこでも行けるので、もっと行っているかもしれないですね。そういえば、6月はハワイに行きました(笑)。

え!GWにスペインに行ってましたけど・・・?!

はい、そうですね。5月はスペイン、6月はハワイ行きましたね。繁忙期が終わる10月にも毎年旅行に行くので、今年も行くと思います。年末年始も友達と予定が合えば旅行に行っちゃいますね。今年もプーケットに行きました。

GWに行った時に撮影したスペインのベストショットを教えてください。

うーん、悩みますが、サグラダファミリアの写真ですかね。左右取り囲んでいるステンドグラスの色が違うのと、天井に反射する光がとても綺麗でした。建物内で撮影するときはその場所のど真ん中の位置を探して撮影しています。

撮影時はその場で画像を確認しますか?

はい、一回試し撮りしてそのあと数枚撮影します。時間がないときはプラグインのセルフタイマーモードも活用したりします。

サグラダファミリアの中に差し込む光がきれいですね。綺麗に撮影するために何か工夫されたんですか?

光が飛んでしまうと後から補正がきかないので、明暗差がある時は暗めに撮影しています。最初はオートで撮影するんですが、明るい時は暗めに設定してから撮影します。HDRも使用するときがありますが、基本は一脚に装着して手持ち撮影をしており、HDR撮影だとぶれてしまうのでオートで撮影することが多いと思います。

他にもベストショットありますか?

グエル公園の写真ですね。天井の石や柱の位置とかを確認して真ん中にTHETAを置いて撮影しました。一度撮影して自分の立ち位置も含めて構図を確認して、ちゃんと自分を自然に映り込ませるような場所に立って撮影します。自分のシルエットが何かとかぶってしまったり、はっきり写っていないと撮り直しますね。

たしかに中島さんの作品って映り込み方がどれもかっこいいんですよね。あのTHETA+アプリ起動時に表示される作品もかっこよかったです。あの作品はどちらで撮影したんですか?

これは関東近郊の海岸で撮影しました。

どうやってこのスポットを見つけたんですか?

キャンプしに行って見つけました。ここはキャンプ場ではないんです。キャンプするときは静かな場所でキャンプしたいので、できるだけキャンプ場ではなく野営でテントを張れる場所を探してキャンプするようにしています。Google Mapの写真を見ながら、良さそうな場所で、かつテント設営しても良い場所をキャンプ仲間と探して行くことが多いですね。

実はこの写真、夕日ではなく、早朝の写真なんです。キャンプには10人ぐらいで行っていたのですが、この時は、朝早起きした5人だけで撮影しました。でも写真としては5人でバランスよかったかなって思います。ここは海なので、満ちてくると水が張って、人の姿が反射していい感じに映り込むんです。

ちなみに友達にはどうやってシェアしていますか?

THETAの基本アプリをインストールしてもらいTHETA本体から一括転送してシェアしちゃうことも結構ありますね。

話がそれてしまいましたが、スペイン以外の旅行で一番お気に入り写真はありますか?

ハワイ島のマウナケアで撮影した星空写真がお気に入りです。

ツアーではなく、レンタカーして自力で行って撮影しました。気に入っている理由の一つとして自分たち以外に人がうつっていなかったのもポイントですね。

〈星空のリトルプラネット写真】

おお~すごい星空きれいに映ってますね!星空を撮影するときに気を付けていることはありますか?

星空を撮影する時は光源に気をつけています。普通の一眼レフで撮影する時は光源を避けて空にレンズを向けて撮影すれば良いのですが、THETAの場合は全て写ってしまうので、光源を見つけた時は自分が光源に回り込んで、隠して撮影するようにしています。

月はどうしようもないので、できる限り新月の時に撮影するのがおすすめです。なかなか旅行のタイミングに新月の時期を選ぶのは難しいんですけど…ハワイのマウナケア島行った時は新月の時期を選んで行きました。

ちなみにシャッタースピードは何秒ぐらいで撮影していますか?

まずは10秒くらいで撮影して、そのあと何回か撮影して明るさの調整をしています。5秒くらいで撮影できちゃう時もありますね。ISOも高いと画像がチラついてしまうので、できるだけ上げないように低めで設定して撮影します。

撮影時のTHETAの高さはどうしていますか?

空が主役なので、THETAは低めにしています。THETAを高い位置に設定して撮影すると地面が大きく写り込んでしまうので、できるだけ低い位置で撮影する方が良いです。また低い位置で撮影すると、自分たちのシルエットが星空に映り込むのでおすすめです。

ちなみに地面において撮影するときは、風が強く吹いた時に倒れないように、この一脚の雲台をつけてTHETAで撮影しています。

国内でおすすめの星空撮影スポットはありますか?

沖縄でも結構星空は撮影しています。これは渡嘉敷島で撮影したものです。

星空以外で夜のおすすめ撮影スポットは、近場だと都庁前の写真が結構おすすめです。友達と遊んでいたら終電を逃してしまい、せっかくなので新宿の都庁前で撮影してから帰ろうと思い寄ってみたのですが、夜遅い時間だと人がいないので、かっこいい写真が撮影できました!

THETAとアウトドアについて

よく海の作品も投稿されていますよね。海ではどんなアクティビティを撮影されているんですか?

SUP(Stand Up Paddleboard)を主にやってます。あとは素潜りとか。面白い視点で撮影したいので、SUP中はよくGoproを口に咥えて撮影したりしていて、THETAも一回口に咥えて撮影したんですけど、顔があまりにも大きく写ってしまってやめました(笑)。基本的にはSUPのボードに一脚をつけるネジがあるので、そこに一脚を装着したTHETAをつけて撮影しています。

SUP中、THETAに防水ケースはつけていますか?

水上でケースを装着すると太陽光がケースに反射して白く映り込んでしまうため、装着せずにそのまま撮影しています。防水ケースは水中でしか使用していません。なので、ボードから落ちたら終わりですね(笑)。一応波がほとんどない時にTHETAで撮影するようにしています。

旅行に持っていくTHETAグッズ一式

では、水中で撮影する時に意識していることはありますか?

防水ケースのつなぎ目には、できるだけ自分が映り込まないように気をつけています。あとはTHETAのレンズを片面だけ光の差し込む水面に向けないように、太陽の位置に対して垂直になるように持つように気をつけています。水中の場合、光が上の方からしか差し込まないので、水面にレンズを向けて撮影すると下のレンズが撮影している映像が暗くなってしまいます。

水中では動画を撮影しているんですか?

はい、水中は動画で撮影することが多いですね。魚も動いていて、静止画はなかなかシャッターを切るタイミングが難しいので動画から切り出してしまいます。もしくはインターバル撮影をしています。

では、自己紹介でスノーボードをよくされているというお話でしたが、スノーボードを撮影する時はどんなことに意識していますか?

編集する時に視点を定めるのが大変になるので、できるだけ上下に動かさないように動画撮影しています。また、自分を撮影する時は自分の正面にTHETAが常に来るように、相手がいる場合は自分と相手の間にTHETAが来るように気をつけています。足元から撮影するとダイナミックな画が撮れるのですが、どう滑っているかがあまり映らないので基本は自分の前方にTHETAを持ってきます。基本は友人をメインに撮影していて、自分も滑りながら追い撮りしています。


友人をメインに撮影するのであれば、普通の広角アクションカメラのほうが撮影しやすかったりしないですか?

いえ、THETAで360度撮っていると自分も映っていて、それが楽しいんです。

相手がいて、自分がいる、というこの構図が他のカメラでは絶対に撮れない動画なんです。

自分も滑りながらかっこよく映るのは難しそうですね!ハプニングとかあったりしますか?

スノーボード中にレールという鉄パイプのようなものの上に乗って滑ることがあるんですが、一脚にTHETAをつけて撮影していたら転んでしまい、THETAをそのパイプにぶつけてカバーがパカーンと開いて壊れてしまいました(笑)。

それは悲劇ですね…スノーボード中に撮影するときは皆さん気を付けてください(笑)。

THETAの映像編集について

どうやって360度画像を編集されていますか?

写真は全てスマホで編集しているのですが、動画はPCのソフトを使用しています。

編集にはどれぐらいの時間をかけているんですか?

旅行の移動中に車の中とかで編集していて、こちらのスノーボードの動画は1時間ほどで作りました。


他のデバイスで撮影した動画と組み合わせて編集することはありますか?

カメラはカメラごとに色味があり、シーンが変わった時に色味にずれが出てしまうのが好きじゃないので、あまり組み合わせないですね。

動画は一回につきどれくらい撮影しますか?

基本的には15秒くらいです。リフトに乗っている時は一連の流れを1シーンとして流しで撮影しますが、基本は細かくカットして撮影しています。そのくらいのほうが編集作業が楽なんです。長く撮っても3分ですね。

最後に

中島さんの思うTHETAの魅力は?

自然なその場の雰囲気をそのまま残せることが魅力です。「はい!集合写真撮りますよ〜」という写真ではなく、みんなのその場の雰囲気をそのまま丸ごと記録に残せるのはTHETAならではだと思います。あとは旅行の思い出を振り返る時に、一方向ではなく、周りの環境も思い出せるのが価値だと思いますね。一緒に旅に行った友達ともその旅を空間ごと振り返れるのもいいですよね。

思い出を残すためと作品作りのため、THETAの価値はどちらが大きいですか?

思い出を残すのも、編集して作品を作るのも同じくらい魅力だと感じています。ただ写真は思い出として残し、動画は作品作りのために記録する傾向があるかもしれません。

THETAを4~5年使用していてTHETAの魅力や価値はどう変化しましたか?

最初はおもちゃのような感覚で興味本位で購入して使い始めたんですが、画質が向上して動画機能もよくなり、プラグインで機能も充実してきたのでカメラとして認識するようになりました。防水ケースで水中撮影できるようになったのも大きいですね。

編集に関してはリトルプラネットのような丸に編集するだけでなく、少し外して半円にして切り出したり、動画をフラットにして編集したり、編集テクニックもどんどん変化しています。

THETAについて幅広くお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

今後も素敵な作品を拝見できるのを楽しみにしております。

インタビュー:水谷、撮影:岡野

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